森と芸術

chianchun2011-06-26

休日惰眠撲滅の会、本日から始動。
という訳で、東京都庭園美術館で催されている「森と芸術」展に行ってきた。
森が描かれている、もしくは森への郷愁や幻想などを表している、ということが共通でありつつ、表現方法やジャンルも多様な芸術作品が集められている面白い趣向の企画展だった。
ドレスコード割引とやらがあるらしく、きのこモチーフのアクセサリーや服装で100円割引なのだとか。素敵…!
だが、私はきのこモチーフの服飾品は持っていないうえに、無料招待券をいただいたのでドレスコード割引には参加できずでちと残念。


この美術館自体が鬱蒼とした森に囲まれ窓からは緑豊かな庭園が見え、テーマになんともおあつらえむき。
建物も元々は朝香宮邸だったものを美術館にしたとのことで、アール・デコ調の内装の雰囲気がこれまたこの企画展に合っている。
版画やガレの硝子作品や絵本の挿絵や風景画など多種多様な森がいっぱい。
でも私が一番クギツケになったのは予想通りシュルレアリスムの章だったという…。
マグリットやマックスエルンストがまた見られて嬉しい。
エルンストの「灰色の森」、好きだ。
あと、第一章「楽園としての森」のアンリ・ルソーの「エデンの園エヴァ」も好き。
最後の章「日本列島の森」には、岡本太郎の作品と写真があった。
ここまでずっと西洋の作品の「森」を観賞してきて、やっぱり私は日本人なんだなあと当たり前のことをしみじみ思った。
同じ「森」でもそれは異国の景色であり異国の文化と思想が沁みこんだ森であって、新しいものを観ている感じがするというか。
日本人は森に対して郷愁や憧れよりも畏敬の念が強いんだなあと思う。
森ガールは日本の森にはいないっすよ。
あれはやっぱり北欧の森だね…!
ちなみに、ここにも森ガールはいませんでした。
なんというか、私の中にはやはり縄文の森のDNAが息づいているんだなあと、自分でもよくわからん感慨に耽りつつ、外の庭園へ。


キリンがすっくと立っていたり。


肉食獣がまどろんでいたり。


ベンチに座り語らう人々に交じって、こんな人も。


日本庭園。


紫陽花の季節ですなあ。


薔薇の赤と芝生の緑が綺麗。


「風」という題の作品。


…ズーム!


庭園の彫刻展示、大好き。
そして素敵な企画展と美術館と庭園でした。
また機会があったら来たい。