交差の芸術

chianchun2010-07-03

六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」を見に森美術館へ行ってきました。
いつもの如く開期終了ぎりぎりで駆け込み観賞。
しかもうだうだごろごろしてたらば、着いたのが午後5時…。
アートな雰囲気の若者および外国人でそこそこ賑わってました。
20組の日本のアーティストによる日本のアートの「今」を展示、ということですが…楽しかった!


マックとかの紙袋の中にその紙袋自体で作られた樹が一本すくっと立っている作品が好き。
家電とか生活道具をくっつけて作られた奇妙な巨大なオブジェが音に合わせて動く作品は見ていてほんと、わくわくする。
白い小さいドアの中に入ると意外に広い暗い部屋の中で男の人が林檎や傘やバケツを使って奇妙な動きをするパフォーマンスがあったり。
ヒットラーに扮した男が生真面目な顔で似非ドイツ語を叫ぶ映像作品があったり。
一番にやっとしたのはCDのジャケットやライナーノーツの展示。
よっく見ると、全て手書き。
これ、やってみたい…!楽しそう!いや、きっと真似できないとは思いますが。
こういうの、好きだ。


立体、写真、映像、パフォーマンス、音、光、色。
芸術と一言で言ってもこんなにたくさんの表現があることに改めて気付かされる。
そもそも、普段行くような特定人物の展覧会でもないしテーマが絞られている訳ではないので、もうなんというかおもちゃ箱のような感じ。
私にはクロッシングしてるのかどうかさえピンときませんでしたよ。
結局のところ「なんかよくわかんない…!」の連続でしたが、裏を返せば自分なりに意味を見出そうと深刻ぶって躍起になってしまう悪い癖の表れだったりもするんだよな。
そんなことは無意味だというに。
考えるな、感じるんだ!
…アートを前にしてのそんな思考の巡り自体にも、意味はある、と思います。
なんかよくわかんないけどおもしろかったからいいんです、と思います。


写真を撮ってもよい展示だと知っていたのに、デジカメをまんまと忘れたのがちょっと悔しいわ。