寝床はベッド

文庫本を糠漬けにする夢を見た。
掻き交ぜる程に物語にいい味わいが出る…らしい。
その気掛かりな夢からふと覚めてみると、床のなかで自分の姿が一本のとてつもなく大きな胡瓜漬に変わってしまっているのに気がついた。
…やだな、そんな「変身」。
目覚めたらベッドのなかで毒虫になっているのと、糠床のなかで胡瓜の糠漬けになっているの、どっちがマシだろうか。
虫、嫌い…。しかも毒ありだなんて、おお怖。
でもいくら糠に漬かったとして、胡瓜はどう頑張っても胡瓜でしかない。
そうだ、割り箸を挿してもらおう。馬になろう。
茄子の牛でもいいよ。
毒虫に勝った、ザムザに勝った!…多分。
そしてどうかそのまま川に流してください。*1
福神漬にしてくれてもいいですよ。
あ、でも最初から糠漬けだった…!
…布団に入ったままそんな不条理で不毛な妄想にかまけてぐだぐたしていたら、注文していたベッドがきた!
やほーい。
一人で組み立てるのはかなり面倒ではあったが、これでどんなに部屋を汚くしても糠床…いや、寝床を確保できる!
いや、そこまで汚くするなよっつう話ですよ。
汚くするのが前提なのはいかんですよ。
そうだ、汚くなってきたら人を呼べばいいんだきっと。
後は棚とかキッチンワゴンとか…まあ、一箇年計画ぐらいの心持ちで。
今、一番欲しいのはパソコンだったりする。
このままでは契約したばかりのプロバイダ代が…うぬぬ。
パソコンを買うとか私にはかなり難易度が高いですわー

*1:お盆に胡瓜の馬と茄子の牛を川に流す風習、最近あまり見ない気がする。幼い頃、母の実家でやっていましたが。福神漬はこの時供えた野菜を漬物にした、という説は本当なのですかねえ。