京都の旅 2日目

今日は大原へ。初の大原。
京都は何度も来ているけれど、大原まではなかなか足を伸ばせなかったんですよ。
私的メインはやはり三千院
お庭を眺めながらお抹茶をいただいたり写経をしたり、思う存分ゆるりとした時間を満喫。
いやもう、ずうっとここにいたいくらいだ。

往生極楽院の阿弥陀三尊も素敵でのう。
阿弥陀如来像は坐像。そしてここのもちゃんと阿弥陀如来大。
お坊様曰く、阿弥陀如来の大きさは子供から見るお父さんのような感じなのだと。
脇の観世音菩薩と勢至菩薩が若干腰を浮かせて前屈みな姿勢だった。
今から人間を救いに行く、まさにその時を表しているそうな。
阿弥陀像が大きかったため舟底形にした天井にかつて描かれていたという絵の名残もうっすら見えた。
当時の鮮やかさを再現したものが資料館にあったが、まあすごいこと。
でもって阿弥陀様は金ぴか。
平等院鳳凰堂もそうだけれど、建造された時は極彩色で金ぴかだったということがなかなか想像し難い。
なんというか、大抵のお寺は古びていい具合に黒ずんだ重厚な木造、それが侘寂!というイメージがこびりついているんだよなあ。
どっちがいいとかではないですが。
当時の鮮やかな堂内も見てみたい。
そういえば、ちょうど今JR東海のCMが三千院
まさしくこの往生極楽院です。アングルはちょっと違うけども。

紅葉はまだまだでございましたが、緑の中の阿弥陀様も乙ですよ。


往生極楽院の近くにこんな地蔵様が。

わらべ地蔵。
母が「首が落ちてる…!」とつぶやいたのについ笑ってしまった。


金色不動堂や観音堂などぐるりとゆっくり一周し、裏手にある来迎院へ向かう。
途中、こんな神社を発見。

看板の傾き具合とか味がありますね。


来迎院。

薬師如来、釈迦如来、弥陀如来の三尊の前で、坊様の声明を聴かせていただいた。
声明ってものは初めてきいたんだが、「経文に音曲をつけて歌詠するもの」だそうで、後の邦楽に多大なる影響を与えたそうな。
いわゆる「こぶし」がきいていて不思議な音階の歌でした。うーん、美声。
「声明は西洋音楽に負けない音楽理論を持っている!」と坊様が豪語しておられていて、音楽に疎い私にはそのへんのことは正直よくわからなかったけれど、もっと聴いていたかったです、はい。


寂光院

2000年に全焼したなんて知らなかった…!
だから建物が白木で新しい感じなのですねえ。
云十年前に来たことがある母が驚いていた。
建礼門院ゆかりの寺ということすらよく知らなかったですよ私。

諸行無常の鐘」なるものがあった。
あれですか、平家物語の冒頭に出てくるかの有名な!


今日の宿は素泊まりなので、四条河原近辺をぶらぶらしながら夕飯処を探す。
新京極とかを歩くのなんて修学旅行以来ですよ。
京野菜料理の小洒落た居酒屋に行き、軽く飲みながら京野菜の優しい料理を食しました。
幸せだ…!