トルコの旅3日目

ホテルからの眺め

朝テレビをつけたらトルコのドラマに古谷一行が出ていた。そっくり。
他の役者も日本人に見立てつつ、勝手にアテレコ。
ワイルドな風貌の男は長瀬智也、もう一人の男は岡田准一
何やら深刻そうに大塚寧々と松下由樹がしゃべっていた。アラフォー?
画面がいつも顔のアップか胸から上なのは何故だろう。


8:20出発。
アンカラから約四時間のバス移動でカッパドキアへ。

アナトリア高原の中央部に広がる大奇岩地帯。
火山の噴火により積み重なった火山灰と溶岩が、長い年月をかけ侵食されてこのような奇岩だらけの地形になった。
巨大なキノコ岩や地下都市は有名かもしれない。


昼食は洞窟レストランで鱒料理。

奇岩をくり貫いて造られたレストランなので、中は少しひんやり。
テーブルも椅子も岩です。
チーズパイが一番美味しかった。


トルコ石のお店へ。
ツアーには必ずお買い物時間というのが組み込まれておるのですな…仕方ない。
一万円以下の物を探そうとしていたのに、流暢に日本語を操る店員のお兄さんに必死に20万円のネックレスを勧められ、母娘共々かわすのに必死。
日本人が皆、宝石にちょちょっと大金を払えると思ったら大間違いよ…!
そんな「アナタ美しいからこっちつけた方がいいデス」とかとか見え透いたセールストークなぞに揺れ動けるほどの勇気も金も持ってません…!
最終的には根負けして、1万円の物を出してきてくれましたよお兄さん。
上客じゃあなくてすまんね。


ローズバレーと呼ばれる谷。

全体的に赤っぽい色をしている。
赤色は鉄分、黄色は砒素、緑色は銅を多く含んでいるそうだ。


通称ラクダ岩。


色々な形の岩がごまんとあるのだが、想像力が貧困な私には大抵人の顔とかに見える…!ていうか…全部奇怪な岩…!
いや、でも地球にはこんな場所があるのだなあとしみじみ。
普段は緑豊かな山に見慣れているので、どこまでも広がる奇岩の大地を見ていると不思議な感覚に囚われる。
人間も生き物すらも存在していないんじゃないかと一瞬思ったりして。
そしてこの荒涼とした岩だらけの場所に8000年も前から人々が暮らしていたとは驚き。



今でも奇岩をそのまま利用して暮らす人がいる。
実際に洞窟民家を訪問。

おじいさんが自ら焼いたケーキとチャイ*1をふるまってくれた。これは甘すぎず美味!
嫁入り道具は自分で娘の頃から織ったトルコ絨毯なのだそう。
白い天然の壁に手織りの絨毯が映えて素敵です。



ウチヒサール
「尖った岩」という意味の巨大な一枚岩の城塞が中心にある小さな村。
城塞の中に入ってみたかったなあ。
360度のパノラマが拝めるらしい。



鳩の谷

岩肌に無数の穴を作り、そこに出入りする鳩の糞を肥料などにするらしい。
鳩がいっぱいいた。
そしてそこにあったとっても素敵な木。

…ナザール・ボンジュー*2の木!!目玉だらけ…!
気持ち悪いを通り越してなんだかかわいい。
これだけ目玉があれば魔物は一切寄って来ないに違いないよ。



今日のホテルは洞窟ホテル
部屋は小さめだけれど壁が岩!
そして外観も景色も良いし、料理もうまい。
アンカラのホテルはちょいと微妙だったので感動もひとしお。

*1:トルコ式紅茶。チャイ用の薬缶で茶葉を煮出す。トルコ人はいつでもどこでもチャイを飲む。ミルクで煮出したチャイとは別物。

*2:邪視から身を守るというトルコのお守り。土産物屋には必ずある。