板ガム。

電車の切符を買おうと小銭を自販機に入れたら、板ガムが出てきた。
なんか、焼肉屋で会計時にくれるような安そうなミントガム。
自動改札機におそるおそる入れてみたら、案の定止められた。
んだよ、金払ったらこれが出てきたんだよ、私は悪くないっす!…とは言えずにおろおろ。小心者ですから。
ああ頼むからみんなこっち見ないで…!
自動改札機を通れなかった時ってなんでこんなに恥ずかしいのだろう。
「あーお客さん、この切符はバスの切符だよ。電車の自販機はあっち。間違えないでね」
谷啓みたいな顔した駅員に怒られた。…がちょーん。
今って、そんなシステムなんだあ、へえ。
バスって板ガムで乗れるんだあ。
粒ガムじゃ駄目なのかしら。
狼狽気味にそんなことを考えつつ電車の切符を買い直したら今度はちゃんと普通の切符が出てきた。
間違えて買ってしまったバスの切符は食おう。食っちまおう。ぎゃふん。
ちょっと溶けて柔らかくなってたけれど普通のガムでしたよ。
なんだか、なんだか解せない。
何故に板ガム…。
解せないですね、夢って。