作家の手紙

シャングリ・ラ」の登場人物、モモコ姉さん(池上永一)の手紙が目当てだったのだが、それ以外もなかなか著名な作家ばかりで興味深い。
総勢36名。36人36色。
「人間でないことがばれて出て行く女の置き手紙」
「中元に近江牛の味噌漬けを届けてくれる、亡父の友人に、それが毎年、腐っているのだと思いきって教える手紙」
「植物転換手術を受けることを決めた元彼女へ、思いとどまるよう説得する手紙」(これけっこう好き)
タイトルだけでも面白い。
大体は創作だろうと思うのだが、たまに現実に即しているであろう手紙もある。
どちらにしても、誰かが誰かに宛てた手紙を読むのは、少しばかりの背徳感があって楽しい。