怪しい伊豆の旅一日目

怪しい少年少女博物館

友人と一泊二日伊豆の旅。
彼女とは20年以上の付き合いだが、二人きりでの旅行は初めて。
結局は超近場ですが。
友人の運転で海沿いの道を気持ち良くドライブ!…のはずが出発して程なくどんより曇天に。
すまん、雨女で。


伊豆高原に着いてお昼をすませ、ガラス体験工房へ。
コップにしようかぐい呑みにしようかひとしきり悩んだ挙句、ペーパーウエイトに決定。
見本が余りにも綺麗だったので。
吹く気満々だったくせに、手で丸めるだけ。
すぐ簡単に終わるかと思いきやこれがなかなか難しい。
灼熱の飴状なガラスを球体にするなんて、よく考えたら大変な事ですなあ。
いっくら説明されても全く感覚が掴めない。
才能なし!
私に触らせると確実に歪むからお姉さんやって下さい…などと、お前何しに来てんだっつう思いに囚われまくりでした。
楽しかったけど。
一日かけてゆっくり冷ますらしいので、受取りは明日。


怪しい少年少女博物館」へ。
私的には本日のメイン。
見るからにもんのすごーい怪しさ満載で興味津津だったが、行ったら確実に後悔するであろうと勇気が出せないでいたのですよ。
でも本日ついに。
足を踏み入れてみた。
もうね、感激ですよ、その予想を裏切らない怪しさが。怪しさで満ち溢れてます。
入口を入ると昭和の服を着たマネキンがケースの中にずらっと並んでおり、一応うさんくさい説明書きがあったりするのだが。
その回りを所謂「昔懐かしいものたち」が隙間なく埋め尽くしている。
そしてその置かれ方がまるでもって脈絡なし。
「展示」なんて言葉はもってのほか。
凄まじいパワーを放って雑然を極めている。
マネキンのポーズから物のセレクトやその置き方まで全てが怪しい。
これ、緻密な計算でやってるとしたらスゴい。まあ、そりゃ確信犯に違いないであろうが。
昔懐かしい玩具やらフィギュアやら食玩やらあちこちに所狭しと並んでいて。
一つ一つ見てたら多分日が暮れる。
凄まじい量です。
やー本当はじっくり見たいのだが、さすがに酔いそうになった。
一番度肝抜かれたのは、一体三百円の藁人形(使用済)の群れ。
これは、例え遊び半分でもちょっとなあ…や、だからこそ薄ら怖いです。
機械仕掛けのろくろ首とか素敵にちーぷな妖怪たちが大変かわいらしく。
あと、足の間に女を座らせてる僧侶とか、市松人形の群れとか、キューピーの群れとか…もう挙げればきりなし。
梁の上に月光仮面がいたり、割と気が抜けません。
ちっちゃなお化け屋敷風なものもあるし。なかなか頑張ってます。
いやー楽しかった、見応え十分、千円の価値あり!
こうゆうの駄目な人にはとことんキツい悪趣味空間、むしろ暴力にも近いであろうと想像しますが。
興味のある方は是非一度行ってみたら良いと思いますよ。
後悔したとしても責任持てませんが。笑


二分咲きくらいの河津桜をちらっと見て、本日の宿がある下田へ向かう。
その道中。
渋滞に巻き込まれつつ、でもあともう少しという辺りで。

……事故に遭いました。
3台の玉突きの先頭。
タクシー→軽トラ→私たち、てな感じでガツーンと。
一台目がぶつかった音で友人がブレーキを踏みしめた為、前の車にぶつからずには済んだ。
不幸中の幸い、体に支障はなし、怪我人はなし。
車は負傷だけども。
無事で良かった。なんかもうびっくりしてしまって頭痛くなったりしたが、多分大丈夫。
もし首でも痛くなったりしたら速やかに病院に行きます。
そんなこんなで、処理や何やらで、最後にどっと疲れが。
あんなにも「怪しい少年少女博物館」に舞い上がったのが打ち消されてしまいそうな勢いで。
旅先で事故って。…凹みますなあ。の、呪いかなあ、怪しさまみれの。
でも車も凹んだものの正常に動くし、私たち無傷ですし。
旅続行!
ペンションのご夫婦は良い方で、ご飯も美味しく、部屋はデザイナーズ。素敵。
携帯電波が圏外なこと以外はな!笑
夜に何故だかDSの時雨殿百人一首に興ずる私たち。
必死に暗記。
事故のせいで若干ネジが緩んだのやもね。
楽しいすなあ。