弥次喜多気分

chianchun2006-10-12

母と2人でお伊勢参り一泊二日の旅へ。
何故に私は今まで一度も伊勢神宮に行ったことがないのか、自分で不思議に思いまして。
今はちょうど神無月であるから出雲大社に行きたい気もしつつ、でも出雲は行ったし遠いし。
という訳で、始発の新幹線で出発。


まずは豊受大神宮(外宮)へ。
豊受大御神天照大御神のお食事を守護する神だそうだ。
産業の神。
人はそこそこいたが、ひっそりとして荘厳な雰囲気。
とても静かな気持ちになった。
唯一神明造の正殿は全部見えないが、屋根から突き出た千木が外削ぎになっているのは確認できた。
外宮は地面に垂直に(外削ぎ)、内宮は地面に平行に(内削ぎ)削がれているらしい。
一般的に男神社は垂直、女神社は平行が一般的らしいが、ここは男神社ではないのが不思議。

荒御魂を祠った多賀宮にも参拝。
偏屈そうなおじいさんが掃き掃除をしていて、参拝中にその掃いてる落葉が思いっきりかかったけれど、大変寛大な気持ちになっていたので、3秒程で許しました。
というのは冗談として。
いつ何時でも我を忘れず安らかな心持ちでいたいものである。


内宮へ向かう途中、猿田彦神社へ。
ものごとをよい方向へ導くといわれる神様。
転職を考えている私に力を与えてくれたような気がする。


おはらい町とおかげ横町のレトロなみやげ物屋をさくっと覗き、昼食にてごね寿司を食べ、いよいよ皇大神宮(内宮)。
五十鈴川に架かる宇治橋を渡り、しばらく緑に囲まれた参道を歩く。
おそらく何百年と変わらずそこに立っているであろう巨木の一本一本からも、神秘な感じを受けた。
天照大御神が祠られている正殿は石段を昇った上に。
うまく言えないが、何かが違う。
圧倒されてしまった。
私欲にまみれた「神頼み」なんて迂闊にしてはいけないような。
神聖な気持ちに包まれたまま式年遷宮予定地の方歩いて行ったら、正殿がけっこう見えた。
千木が内削りなことと、堅魚木が10本なことを何とか確認。
荒御魂の荒祭宮と風日折宮へも参拝し、また宇治橋を渡って神宮を後に。


おはらい町とおかげ横町をゆっくり散策。
お土産屋を覗くだけでも一日楽しめそうだ。
伊賀くみひもや伊勢千代紙を買った。
そして赤福が出している五十鈴茶屋でお抹茶をいただく。
気楽にお座敷で休めて素敵。
栗きんとんがとても美味しかった。


宿は二見浦。
アワビの踊り焼き、初めて食べた。