SAD SONG FOR UGRY DAUGHTER

下北沢本多劇場で公演中のウーマンリブVOL.12「SAD SONG FOR UGRY DAUGHTER」を仕事帰りに観劇してきました。
やっと、初・大人計画!!
新参者なものでそわそわどぎまぎしつつ、確かラーメンズ以来の本多劇場
七人の恋人」はDVDで観たけれど、やはり生は違う。
いや、もう、これはなんていうか…感想がまとめられませんわ。


↓感想になっていないネタバレ感想。
老舗和菓子屋「光月堂」の頑固和菓子職人タツオ(松尾スズキ)と、タツオの後妻の志乃(宍戸美和公)と、志乃の連れ子でひきこもりのふとし(矢本悠馬)が暮らす家に、ある日タツオの娘の翠(宮崎あおい)が自称アーティストの恋人犬吠(岩松了)+その自称マネージャーの小堀(少路勇介)を連れて帰ってくる。
翠の幼馴染であり光月堂従業員のけん坊(田辺誠一)と2013年からやってきた未来人ボイジャー荒川良々)を交えての家族の物語。物語と言っていいのかなんなのか。
あらすじすらまとめらんないというね…!
作・演出の宮藤官九郎氏曰く、テーマは「人はどこまで分かりあえるのか」
あ、クドカンは後半で少しだけ、ふとしの担任役で汗まみれで出てきました。


笑った、笑った。
くだらなさ満載。いい意味で。
そして時折、どきっとさせるような言葉をはさみこんでくるのがやはりクドカン節。
未来人がふとしに言った「お前も周りを敵か味方かにわけんのか、敵か味方かなんて本当はないんだよ、でも戦争は起こってる」(信じられないぐらいのうろ覚え)とか。
オチの意味とか。
様々な人間関係…多分に奇天烈な人間関係があった上でのテーマの「人はどこまでわかりあえるのか」とか。
深く掘り下げて考えようとするもそれはそれでありだけれども、見たまんま感じたまんまでいいやという気になった。
結論はこうです、こういうことを言いたいんだよ、お前らちゃんと汲み取れよ、っていう舞台じゃない気がする。
面白かった。
わかりあえるか否か、あの2時間から答えを導き出すとしたら「NO」なんではないかと思った。
「わかりあえるけど、わかりあえない」…いや、「わかりあえないけど、わかりあえる」という「NO」かな。
とにかく、松尾スズキ岩松了はさすが。この2人のおっさんを見ているだけでも笑える。

宮崎あおい、かわいかった。
田辺さんは最近こういう役が多いような気がする。「荒神」以来、けっこう好きになりました。(告白)
ロン毛で松尾スズキの顔を嬲るのとかもう、ひどい…!笑った。
二人で屋根の上で「正当防衛〜♪」の歌とか、耳に残るわー。
ボイジャー良々の破壊力もさすが。
ツボにはまった小ネタを挙げたいのは山々なんだが、キリがないのでやめておこう。うん。