心身の贅沢

chianchun2009-07-05

くじけの山を越える為に、気持ちを一新する為に、今日はお出かけして心身の贅沢をすることにした。
倹約はいずこ…!すぐにへこたれて自分を甘やかすのは大得意。


7時起床。
休みの日に早起きすると一日が長いのも得な気分になる。
出勤の同居人いちこを送り出してから自室で自由に時間を過ごす。
近頃しばらくうちに住んでいる同居人いちこの同僚が作ってくれた料理を朝ごはんにいただく。
10時から犬の散歩約1時間。ざっつ運動不足解消!…そんなでもないか。


お昼前に外出。
目的地はぽんぎ。六本木。六本木ヒルズ
私が六本木なぞに行くのは美術館目的以外にありませんがね。
森美術館で今日まで開催の「万華鏡の視覚」展。
最終日だからなのか意外と混んでた。
「ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団」という舌を噛みそうな財団と森美術館の共催だそうで、「ダイナミックなインスタレーションを中心とした国際的に活躍するアーティストの作品で構成され」ており、「彼らが提示する世界に対面する時、私たちが慣らされた感覚は試され、普遍的だと信じてきた『常識』は覆され」ると言われたら見ない訳にはいかない。
主に立体作品と映像作品。あと音。
面白かった!
ミラーボールがたくさん吊るされ、淡く夥しい数の丸い光がぐるぐると自分の周りを流れる部屋で酩酊状態になったり。
夥しい数の豆電球で出来た丸いトンネルをくぐったり。
こういう、体感に重きを置いた作品は難しいことを考えずとも楽しい。
ブロック塀が爆破された瞬間を切り取った立体作品は、時間が止まったような不思議な感覚に陥った。
絵にしても何にしても完成した作品として存在している以上、とりあえず時の流れは止まっている、というか時間という概念すら意識しなかったり、むしろ時間という概念は変幻自在な気がするんだが、この作品の前に立つと時の流れというものをより強く意識しましたよ。
白黒の映画を再編集した映像作品は、正直…酔った。
視覚的にも聴覚的にも心理的にも抉られる感じ。
そしてもうひとつの映像作品、チベットの修行僧の問答映像。
質問者は、回答者が理論の破綻をきたすように仕向けて、矢継ぎ早に質問を繰り出すのですね。
しかも手を打ち鳴らしながら若干楽しそうにリズミカルに。
なのに内容は人間の存在について。
「空」「無常」「縁起」がどうのとか。
仏教ですからね。
禅問答のようなもんかと思うんだが、若い修行僧はもう、意気軒昂に最早喧嘩かと思うくらいで面白い。
こんな世界があったとは。
私なぞにはとんと理解が及ばないが、知らない世界を知るというのはやはり楽しく必要なことだ。
正直全くわからん!という作品もあったりしたけども、それはそれで対面した価値があると思う。
わからない、ということを知るのも為になる。
世の中には色んなことを考える人がいるもんだな。
そして、それを形にすること自体が本当にすごいことだと思う。



アートに触れてびんびん刺激されて心の贅沢を味わった後は、食の贅沢。
ずっと一度は食ってみたいと思っていたコールドストーンに行ってみた。
あれです、歌いながら凍った石板の上でアイスを混ぜるという陽気かつ小洒落た店。
540円のアイスなんて、なんという贅沢なんだ!贅沢鬼が出る!
ブラウニーが入ったチョコレートアイスのワッフルボールにしてみた。
美味かった。
あんなに沢山の種類があると全部試したくなるけども、贅沢鬼が追っかけてきそうなのでたまーにね、自分へのご褒美的な感じでまたいつか。
というか、一度体験したのでだいぶ満足だったりもする。
アイスは毎日のように食べたいので、私にゃコンビニアイスで一向に構わないんだ。
お徳用ファミリーパックで構わないんだ。
むしろ毎日食っちゃいかんだろという気もしないでもない。
や、毎日食っちゃいないけどね!
まあたまには高貴なアイスもいいじゃないってことで。
いやはや、心身ともに贅沢な一日でござった。
一人の時間を気の赴くままに過ごすって大事。