迷投手

洟かんだティッシュをロフトベッドから屑籠めがけて投げ続けていたら、少々腕を痛めた。
変に力を入れてしまったらしい。
でもだいぶ命中率は上がってきた。
三割五分くらいっすかね。素晴らしい。
残り六割五分は無惨な姿で置き去りな訳ですけど。
その切なく置き去りな彼らの総数が、屑籠に無事辿り着けた選ばれし者達の総数の5倍を超えたあたりで、押入れ猫の梅子が大抵文句を言ってくる。
綺麗好き猫、梅子。
すんごく散らかっていた時はあきらめていたらしいが、割と片付いている最近は少しでも乱れてくるとお叱りがあります。
特にゴミを散らかすのは我慢ならないらしい。
そんなに我慢ならないならば、片付けてくれてもいいじゃない。
そんな器用に跨いだりしないでさ。
仕方ないので、梯子を降りて片付けに行きます。
ていうか、最初からもっと近くに屑籠を置いたらいいよね。
狭い部屋とはいえ、わざわざ一番遠いとこに置く必要ないよね。