見えぬものこそ。

ゲド戦記観てきました。

そこまで悪くはなかった、一言で言うとそんな感じ。
ちらっと聞いていた前評判ほど酷いとは思わなかったけれど、腑に落ちない部分も確かにあり。
「命の大切さ」というメッセージはくどいくらいにわかりやすかったけれど、物語の背景がわかりづらい。
アレンの父親殺しとか、竜の存在とか唐突すぎてよくわからない。
ハウルの動く城」の説明不足さとはまたちょっと違った説明不足な感じ。
宮崎駿が「素直に作ってある」と評したらしいけれど、それはなんとなく納得。
原作読んでないので何とも言えませんが。


駿作品のあの独特のファンタジー感やユーモアはなく、より生々しい印象。
駿作品とはそこが一番違いを感じるとこかも。
別に違っていて良いんですけどね、おんなじだったらむしろ気持ちが悪い。笑
あの暗い感じも嫌いではないし。
きっと宮崎駿ではなく宮崎吾朗だから表現できたものもあるだろうし。


とはいえ。
ゲド戦記宮崎駿が20年前に一番やりたかった物語、そして今までの全ての作品がその影響を受けているというくらいなので、宮崎駿ゲド戦記を観てみたかったなと。
そこはやはり否応がな思ってしまう。


で、岡田准一のアレンの声ですが。
思ってたよりはいいんじゃないかと。
もっと全然合わないかと思っていたので。
とくに力なげに囁く台詞が好き。笑
他の人達もなかなか良かった。安心して聞いてられます。
テルーは多少ぎこちないけれど、そこが人見知りな少女の感じが出ていて割と思っていたよりは良いかも。


なんだか作品自体の感想としてはあんまりいいこと書いてない気が。
や、でも悪くはないと。五十歩くらい譲って。(結局それ。笑)
…青い。(偉そう)
原作読んだらまた見方が変わるのかしら。
どうかなー…
とりあえずもう一度くらい観に行きたいと。
そして原作を読みたいと思います。