やぎの冒険

昨日は、池袋テアトルダイヤで上映中の「やぎの冒険」を観に行ってきた。
監督は、沖縄在住の中学3年生仲村颯悟監督。
沖縄観光ドラマコンペティションで短編「やぎの散歩」の脚本が13歳の時に選ばれ、長編作品を撮ったのだそう。
この映画を知ったきっかけはCoccoなんですが、すごい中学生がいるもんだ、観に行ってよかった。



田舎に帰省した少年が、ペットとしてかわいがられていたヤギがお祝いの日にヤギ汁になったのを見てショックを受ける。
命をいただく、とはどういうことか。


台詞は少なめで、全体的にゆっくり。
情報がてんこ盛りな映画が溢れる昨今、こういう映画もいいですねえ。
生活するって、生きているってこういうことなんだよな。
子供たちが真剣な表情を見せる傍ら、周りの大人たちの会話が面白くてくすっとくる。
村議会議員の儀間のフラーぶりとか割と好きかも。
そしてとにかくヤギがかわいい。
走るヤギ!追っかける子供!
海、森、おばあ。


素直な映画だなあ、という印象。
「中学生監督」というのがある意味納得できるというか。
すごく大人ぶったり変に頭でっかちな感じでもなく、なんというか安心した。
もちろん、並大抵の15歳ではないことは言わずもがな!ですが。
映画の主人公の少年よりは大人だけれど、でもまだ大人ではないこの年齢だからこそ撮ることのできる映画なんではなかろうか。
年齢を重ねるにつれ、どんな映画を撮るのか楽しみ。



主題歌の「やぎの散歩」もすんごく映画に合っていて良かった。
Coccoのファンである仲村監督が主題歌を依頼したら即座にCoccoから曲が送られてきたんだとか。