大きな魚は小さな魚を食う

chianchun2010-07-31

久々に予定がない休日なので意気揚々とごろごろしようと思っていたが、そういや美術展の前売りを買っていた気がするぞ。
ぼやぼやしているときっとまた期間終了ぎりぎりになってしまう気がそこはかとなくするぞ…!
という訳で、「ブリューゲル版画の世界」展、Bunkamuraザ・ミュージアムに行ってきました。
割と盛況でした。夏休みですし?


わたくし、版画とか線描とか白黒のこまーいタッチの作品もこよなく愛しておりまして。
なおかつ、ブリューゲルのあの奇奇怪怪でちょっと不気味な生き物(?)たちにハートをぎゅいんと掴まれるんであります。
例えば七つの大罪シリーズの「大食」に出てくるこんなやつとか。

二足歩行の魚が魚を食っていたり。
こんな風な愛すべきやつらがいっぱい。

シュール…
マグリットやダリやマックス・エルンストなどシュルレアリスム画家をこよなくこよなく愛しておりますが、なんだか似た雰囲気を感じる…気がする。


七つの大罪シリーズは人気のようでその前だけ異様な混み具合、長蛇の列。
係員が「順番はございませんので空いているところからご覧ください」と必死に誘導していたけども、版画って小さいし細かいしやはり近くで見たいから自然と列をなしてしまうんですなあきっと。
アルプス山脈などの風景版画も良かったけれど、七つの大罪のような寓意の込められた作品や、諺の「青いマント」や道徳教訓が込められた作品が面白かった。
あと、船の版画は見事。
ブリューゲルの油彩画も見てみたいなあ。
次またやってくんないかなあ。