ポロメリア

ポロメリア

ポロメリア

Coccoの初小説。
私小説、なのかな多分。
沖縄で生きる中学1年生の「わたし」がこれまでの出来事を回想しつつ物語が進むのだが、今までCoccoがインタビューやなんかでも語っていた少女時代がさらに色濃く感じられました。
Coccoならではの感性で紡がれた言葉たちは、時折歌詞を彷彿とさせて、読みながらCoccoの唄声が脳内で鳴り響いたり。
そして、ほげら〜と「思春期」を生きてきた私ではありますが、この年頃特有の感覚が蘇えったり。
「過去も未来も愛してるけど、“今”が要らないんだ」
女性性への嫌悪感、「女」に近づくことへの恐怖心と拒絶、「うたかた。」を思いだすなあ。
やっぱり彼女は感受性のスケールや色合いが人並み外れている。
私にとってはもちろんそれが魅力に感じるんですけども。