胸がいたい

たまたま「ザ・ベストハウス123」を見た。
特攻隊として出撃に行く青年が婚約者に送った最後の手紙。
自分のことは忘れて幸せに生きろ、と。
そして読みたい本と映画を書き連ねた後「智恵子 会いたい 話したい」
死に行く覚悟を決めた青年の純粋な未練。
なんというか、それを目にして感動したり悲しみの涙を流すことはできるけれども、国の為と信じて愛する人を想いながら二十歳やそこらで死んでいった人達が沢山いたという事実が私には到底想像しきれない。
そんなの当然だろうし、「戦争を知らない世代」に生まれて平和に暮らしていることに感謝しなければならない。
でもなんだかつらい気持ちになった。
そういえば、クリスマスイブにビートたけし東条英機役のドラマをやるらしい。
ちょっと見てみたい。
日本がどのようにして太平洋戦争への道を進んで行ったのか、政府側からの視点に興味がある。
というような話を同僚にしたら、戦争を始めた人ばかりが悪者で国民が皆犠牲者というのはおかしい、国民だって「日本が勝つ」と盛り上がって戦争に自ら参加していたのに。戦争映画は国民の悲惨さばかりを描いていて偏っていて嫌。と言っていた。
それもまあ一理あるかもしれん。
嫌だ、というのは感情だから別に構わないですし。
でも、自ら志願して特攻機に乗り込んだとしても、「勝つ」と信じて自ら敵に向かって行ったとしても、やはり皆「戦争」の犠牲者なんだと思う。
悲惨じゃない戦争なんてどこにもないんだよって思う。
「悲惨さ」抜きで戦争を後世に伝えることなんてできないんじゃないかと。
とは言っても、私は無知が過ぎるのでそんな主張をしてみたものの、なんだかもやもや。
12/8が太平洋戦争開戦の日だったこともたまたまその日の新聞で知ったくらいだもんなあ。