魔王

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

不思議な読後感の話だった。
謎だらけ。でもそれでいいんだろう。
おそらく私も気づかない間に流されて、盲目的に何かを信じてそれにも気づかずに生きているんだろうなあ。
ほんの少しだけ怖くなった。
「魔王」は多分きっと人間一人一人の中に潜んでいる。…などと手垢まみれの言葉を吐いてみる。
ちょうど読んでいる時に自民党総裁選があったので、政治のことも柄にも無くちょいちょい考えてしまった。
「これから国のためにやるべき責任を考えたら、万歳などできるわけがない」「選挙で勝って喜んでいるような人達は覚悟がないのかもしれない」うーん、なるほどなあ。


「大きな洪水は止められなくても、その中でも大事なことは忘れない」ような人間に私もいつかなれたらいい。