四月馬鹿

さくらの里

今日は四月馬鹿です。
なので大胆に嘘を織り交ぜつつ日記を書いてみる。


なにか不安な夢から目を覚ますと、自分がベッドで巨大な虫に変わっていることに気づいた。
こんなことは滅多にないのでテンションが上がり、ドライブへ。
桜の長いトンネルを抜けると雪国であった。
芝生に座ってペプシNEXを飲みながら花見。
桜の森の満開の下で私の背中にしがみついているのは、全身が紫色の顔の大きな老婆でした。
新しい門出を祝って食器を製作。
食欲が若干減退するような仕上がりに大満足。
虫の姿で出歩くのもそろそろ限界なので家路につく。
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、紺がすりの着物に袴をはき学生カバンを肩にかけた踊り子が、すさまじい早さで麓から私を追ってきた。
踊り子は自動車に負けないくらいの俊足です。
街に出て見かけた古本屋で本を吟味。
この世には不思議なことなどないのだよ、坂口くん。


参考書籍:カフカ「変身」・川端康成「雪国」「伊豆の踊り子」・坂口安吾桜の森の満開の下」・京極夏彦京極堂シリーズ