松島や ああ松島や 松島や

chianchun2006-12-11

だらだら惰眠を貪っていたら、チェックアウトが10時になってしまった。
でもいいの、一人だしゆっくり気ままに思うがままに。
松島へ行く、ということ以外全くノープランで下調べもなく、とりあえず電車に乗ろうとしたら、目的地まで行く電車は発ったばかりのようで45分待ち。
仕方ないのでホームで呆ける。(教訓1:電車の時刻は調べておきましょう)


松島海岸駅に到着。
おっちゃんが遊覧船の呼び込みをしており、丁度良い時間に乗れそうだったので、5秒で乗ること決定。
仁王丸。全然強そうじゃないけど。笑
大小様々な島の間を周遊。
約260くらいあるそうな。
一個一個名前がついてるのね。亀島とか材木島とか。
七福神もいるし。
仁王島はなんだかスフィンクスみたいな、ダリの絵に出てきそうな、島というより岩。
「人が座っている姿で、煙草をふかしているような…」とかいうアナウンスをしていたが、仁王は煙草をふかしたりせんだろ。
こちらの仁王も全然強そうではありませんでした。笑
甲板に出てみたらカモメの群れが船を追っかけていてびっくり。
男性客が餌をやっていた模様。
曇り空から少しずつ覗く青空、海に浮かぶ沢山の島々、そして餌に群がるカモメたち。
こんな光景なかなか見れないわぁと心は熱くなる反面、ほっんとに寒くて。
ただでさえ空気が冷たいのに、海風に吹かれているんですもの。
もっと厚着をしてくりゃ良かった。(教訓2:東北の冬をナメたらいけません)


凍えた体を溶かすべく、ひもじいお腹を満たすべく、お土産屋の上の食堂に適当にふらっと入った。
客はいないし、無理に洋風に飾りたてた感じのこの地に似合わないちぐはぐな内装に、若干の不安を覚えつつ牛タン丼を注文。
柔らかいタンと固いタンが入り交じった不思議な丼でした。
不味くはなかったけれど。
でも昨日の花婿さんから大学時代にいただいたお土産の牛タンの方が何倍も旨かった気がする。
何だか少し侘しかったので、心の中で牛タンゲームを繰り広げてみたり。(教訓3:満足するものが食いたいなら下調べをしましょう。そして一人で牛タンゲームをやるのはやめましょう)


伊達家の菩提寺瑞巌寺へ。
伊達政宗が今の大伽藍に改築したらしい。
障壁画(復元)がきらびやか。
全体的に豪壮な感じ。
殉死した侍達を弔っている羅漢の間と、襖が全て墨絵の間だけは異質だったが。
宝物館にこの間の仏像展で取り上げられていた円空による仏像が展示されていた。
荒々しさはあまりなかったような。
何よりも、十牛図の展示が興味深かった。
こんな所にあるなんて知らなかった。


島の上の五大堂へ行き、そしてまだ時間があったので円通院へ。
政宗の孫、光宗を祀っているらしい。
霊廟の厨子に、薔薇とかクローバーとかが描かれていてちょいと珍しい。
さすがに咲いてはないが、薔薇園もあった。
石庭には、さっき見てきた松島湾に浮かぶ七福神の島を模した庭が。
寺内は他の客がおらず、私の庭状態。
ああ、こんな庭がある日本家屋に住んでみたい。
御朱印を頼んだら、ついでに「御朱印帳」と私の名前を表紙に筆書きしてくれた。
何も書いてない朱印帳だったので。
大変親切なおじさまでした。


夕方に仙台駅に戻り、牛タンと萩の月などお土産を買った。
ま、真っ先に買い込んだのは、目玉おやじストラップだが。笑
ずんだもちおやじとか、こけしおやじとか。…ほんと何でも有りだな。素敵。


帰りの新幹線で爆睡。
起きたら首に激痛が…寝違えたらしい。(教訓4:首の角度には要注意)