心を何にたとえよう

母とランチにパスタ屋へ。
隣に3才くらいの男の子を連れた母親とそのお友達が。
とてもかわいらしい子だったので温かい視線をたまに投げつつ、パスタとピザに真剣に格闘。
食べ終わってデザートが来るまでふと一息ついていたら。
ちょっとご機嫌斜めになったのか、何やらごね始めた男の子に母親が一言。
「言うこと聞かないと、お巡りさんが殺しにくるよ」
ぽんっと軽〜く言った感じだったけれど、母と私は一瞬固まってしまった。
何て事を言うのだろう。お巡りさんが来るよならわかるけれど。
きっと何気なく当たり前にこういう言葉を使っているのかもしれない。
子供はどうその言葉を受け止めているのか。

「鬼が来て喰われるよ」とか
恐ろしいものが懲らしめにやって来る、そういった言い回しは昔からあるだろうし、それこそ子供が泣き出しそうな事も言ったかもしれない。
確かに子供を叱るのに効果的で、別に良いと思う。
でも、「お巡りさん」が「殺す」というのは何だか私は釈然としないんだよなあ。
お巡りさんは現実に生活内に存在する訳だし、「殺す」という言葉は直接的すぎる。
何て言うか、茶目っ気がないというか洒落にならんというか。
お巡りさんは殺しには来ません。
捕まえには来るけれど。
むしろ守ってくれる存在のはずだろっつう。

人それぞれだし、子供を産んだことも育てたこともない私がここでうだうだ言ってもなんですが。
なんだかなあ…